お客様/導入事例

Vol.2

- アサダ株式会社様 -

精密な防錆処理が施され優れた耐食性を備えているので、
フロン回収容器として安心して使用することができます

配管機械・工具の総合メーカーとして、Asadaブランドを世界に発信しておられるアサダ株式会社様。国内トップシェアのフロン回収装置と合わせて使用する専用容器として、25年以上にわたりエスケイシリンダーの特注製品をご採用いただいています。今回は、エスケイシリンダーを製造委託先に選ばれた経緯や理由等についてお話を伺いました。

アサダ株式会社様の概要

配管機器・工具の研究開発型総合メーカーとして、
様々なトップシェアを占める製品を産み出しています

営業推進課長 小川 慎太郎 様

アサダ様の会社概要をお教えください。

私達アサダは、水道・ガス等の配管工事に必要なあらゆる機械や工具を網羅し、製造販売を行っている研究開発型メーカーです。 近年は環境関連商品にも取り組んでおり、オイルレス式フロン*回収装置等の開発製造や販売、そして輸出入に至るまでトータルに展開しています。

※フロン:フルオロカーボン(炭素とフッ素の化合物)のこと。オゾン層破壊や地球温暖化の原因となることから国際的な規制が行われ、旧タイプのフロンからより環境負荷の少ない多様な種類の代替フロンへの転換が進められている。

御社はトップシェアを確立されている製品をいくつもお持ちですね。

はい。現在、自社開発による国産初のパイプねじ切り機で世界トップクラスのシェアを得ており、また、業務用冷凍空調分野のフロン回収装置では国内約4割のトップシェアを頂戴しております。

ご承知の通り、冷凍・空調機を廃棄する際には、フロンガスを回収し再使用することが法律で義務付けられています。当社では、1995年に国内初のオイルレス式を採用したフロン回収装置「OZセーバー」を発売し、これ1台であらゆる種類のフロンガスに対応できることから、多くのお客様にご支持いただきました。以来、2019年発売の最新モデル「エコセーバー隼 -HAYABUSA-」に至るまで、30機種のフロン回収装置を開発し、現在はアメリカや中国、インド等、海外にも販売拠点を開設するなど、グローバルに事業を拡大しています。

ご採用いただいているエスケイシリンダーの高圧ガス容器

液面検知装置を内蔵したタイプと低沸点フロン用として、
合計11サイズのフロン回収容器を製造委託しています

フロン回収装置「エコセーバー」とセットでご使用いただいている、エスケイシリンダー製容器

エスケイシリンダーの容器をどのようにお使いいただいていますか。

弊社のフロン回収装置システムは、必ずフロン回収容器とセットで使用する形になります。そこで、エスケイシリンダーさんに、液面検知装置を内蔵した6L~120Lの5サイズと、低沸点フロン回収用として同じく6サイズ、合わせて11サイズのフロン回収用溶接容器を特別仕様で製造していただいています。冷凍・空調機からフロンガスを漏れなく高速に回収するために、エスケイシリンダーの回収用ガス容器はなくてはならない存在です。

お取引が始まった経緯

第1号機開発の際、「特別仕様の24L容器を作ってほしい」という
要望にスピーディーに対応していただいたことがきっかけです

貿易業務部 主任 中村純一 様

エスケイシリンダーとのお取引開始の経緯について教えてください。

先程お話しした、フロン回収装置「OZセーバー」の第1号機は、弊社の社運をかけた新製品でしたが、新分野・新方式へのチャレンジということで知識も経験もない中、手探りで開発を進めていました。

その時、課題となったのが、「OZセーバー」専用のフロン回収容器の開発です。規格品では21kgタイプしかなく、24L容器を製造してくれるメーカーを探していました。国内ガス容器メーカー3社に打診した中で、エスケイシリンダーに最も親切かつスピーディーに対応していただき、価格も他社に比べてリーズナブルだったことから採用を決定したということです。

エスケイシリンダーの高圧ガス容器を選ばれている理由

25年間ノートラブルで、お客様からのクレームが皆無であること。
そして、容器内面の防錆処理により、耐久性も非常に高いことです

エスケイシリンダーの製品を採用している理由を教えてください。

エスケイシリンダーの高圧ガス容器は、ガス漏れなどの大きなトラブルがなく、高品質が確保されているので、安心してお客様に提供できることですね。事実として、25年間販売している中で、ガス容器に関するクレームをいただいたことは、これまでありません。

また、回収時、容器内に水分などが入ることがあっても、容器内面が細部まで防錆処理(リン酸塩皮膜)されているため、耐久性も非常に高いというのもメリットです。お客様は、5年に1度の法定検査を受けるだけで、あとはメンテナンスを意識しなくても安心してお使いいただける。これも、エスケイシリンダーの高圧ガス容器を採用している理由の一つです。

エスケイシリンダーを採用して良かったこと

特別仕様の大口径ポートにより、業界No.1の回収スピードを達成。
容器を縦積みできる、ユーザーニーズに合わせた設計も好評です

エスケイシリンダーを採用して良かった点を教えてください。

通常のフロン回収容器は、内蔵されているポート(ガス取込口)の口径が1/4仕様ですが、弊社ではエスケイシリンダーさんに1/2や3/4という大口径ポートとサイフォン管を特別に製造していただいています。これらに大口径チャージングホースを接続することで、従来の2倍という業界No.1の回収スピードを達成しました。

そして、高圧ガス容器の保管には広大なスペースが必要ですが、エスケイシリンダーの場合、比較的小型の12L/24L高圧ガス容器は縦に積み重ねることができます。こうしたユーザーニーズに合わせた設計が、お客様から「フロアを広く使える」と好評をいただいています。

フロン回収容器は環境保全の上でも、法的にも絶対にガス漏洩してはならないものであり、エスケイシリンダーの高圧ガス容器品質が、採用して一番良かった点であると導入当初から感じています。

エスケイシリンダーの製品に望むこと

今後、新たな開発が予期される、より優れた特性を持つ
次世代のフロンガスにも、いち早く対応してほしいと思います

今後、エスケイシリンダーに期待することを教えてください。

国の目標として温室効果ガスは、「2020年までに25%削減、2050年までに80%削減」を達成することが目標となっており、フロンガスについてもオゾン層への影響や温室効果が少ない次世代フロンガスが、長期にわたり次々に開発導入されてくることは間違いありません。

新たに開発される次世代フロンガスの特性によっては、既存の容器では対応できないケースも出てくるものと考えられますので、その時はエスケイシリンダーさんにぜひ早期の対応をお願いしたいと考えています。

企業情報

アサダ株式会社

アサダ株式会社

  • 【設立】1941年
  • 【本社】愛知県名古屋市北区上飯田西町3-60
  • 【URL】http://www.asada.co.jp/

配管機械・工具および環境機器の開発・製造・販売事業をトータルに網羅する総合メーカーとして、常に新たな市場ニーズをとらえた新製品を開発。フロンガスの回収・再生・分解装置を総合的に提供できる唯一のメーカーとして、業務用冷凍空調分野のフロン回収装置における国内4割のトップシェアを保有しています。さらに、タイの生産工場「アサダ・マシナリー社」を中心に、台湾やインド、ベトナムなど6カ国に販売ネットワークを拡大し、アジア新興国における水・エネルギー等のライフライン整備と、世界の環境保全に貢献しています。